2017.6.7 遺産・相続
相続争いの抜本的予防策とは?正解は公正証書遺言…に異議アリ!
自分の亡き後、子どもたちが、兄弟たちが、妻が、相続をめぐって争うことのないようにするにはどうしたらいいですか。
こたえは、遺言です!公正証書遺言を作成しておきましょう!
という話はよく聞きます。
ですが、ぶっちゃけたことを言ってしまうと、いくら公正証書遺言を作ったって、ダメなときはダメです。
「あの子が、爺ちゃんをむりやり、公証役場に連れて行ったのだ」という訴え。
そしてもちろん、遺言では防げない、遺留分減殺請求権の行使。
そもそもの遺産の範囲からして争う、特別受益持ち戻し請求。
これらを防ぐことはできません。
また、弁護士が関与しないで作られた公正証書遺言のなかには、趣旨が不明確で、複数の意味にとれるような文言があることもあり、そうなるとさらに紛争は激化します。
争いを、完全に防ぐことはできません。少しでも減らしたいのであれば、そういう意味では遺言は有効です。
ですがそれよりなにより、ご家族でよくよく話し合い、皆さんの納得を得ておくことです。それが、一番大事です。本当に。