2013.10.29 弁護士ブログ
虐待問題について思うこと
幼い子どもへの虐待事件のニュースが後を絶ちません。
特に親から子どもへの虐待。一番愛情を注いで欲しい人からの虐待は本当に辛いものです。
虐待のもたらす結果として,幸い死に至らなくても,自分は必要じゃない。存在価値がないと思い,自暴自棄になったり,人間不信になり周囲とのコミュニケーションのとり方がわからないという後遺症めいたものも出てくるとききます。
また,虐待を受けた子どもが親になった時,自身が親から必要な愛情を受けることができなかったために自分も子どもとの関わり方がわからないと悩み,結果,虐待を繰り返してしまうというケースが多いのも現実です。
そういったことを防ぐためには,「育てなおし」が必要と言われますが,時間と愛情,さらには根気も必要といわれ,虐待によって心に負った傷は予想以上に深く,将来悩み苦しむことも多くないようです。
子どもと生活する日々の中で,育児ノイローゼ,仕事のストレス等を抱えている方は多いと思います。愛情が虐待に変わる可能性が誰にとってもゼロではないのかと感じます。
虐待事件を無くすには,家族,知人,地域を含む周囲の人たちの関心や協力も,必要不可欠なのかもしれません。