2017.2.20 弁護士ブログ
証言は重要?-民事事件の場合は「動かぬ証拠」が重要です-
今日は,民事事件の尋問期日がありました。
証人尋問といえば,弁護士の仕事の中でも花形です。
ドラマなどでは,的確に「異議あり!」と異議を述べたり,弁護士が証言の矛盾から見事に真実を明らかにしたり,という場面をイメージする方もいるかもしれません。
実際のところはどうかというと,まず,証言の途中で異議が出ることはあまりありません。
どのような場合に異議が出せるかは法定されていて,発言を聞いて瞬時に異議が出せるかを判断し,即座に異議を出さなければなりません。高い集中力と反射神経が要求されます。
また,証人尋問で勝負が決する,逆転する,ということはあまりありません。
もちろん証人や本人の証言が重要な事件もありますが,民事事件の場合,尋問を行う前に大方訴訟の結果が見えていることが多いです。
裏を返せば,証拠書類などのいわゆる「動かぬ証拠」が重要ということです。
よく「証言してくれる人がいる。」とご相談に来られる方がいますが,証言よりもまず物証が重視されるのが実際です。
「手書きの書類が証拠になるのか?」,「どのような物があれば証拠になるのか?」と疑問に思ったら,お気軽に当事務所までお問い合わせください。